ある人の言葉

どんな事であっても”新しく始める時”というのは何か特別な感情をともなうもので、
『初心忘れるべからず』の諺にあるように、それは大切にされるべきものだと思う。
この世に「記念日」というのは、公にも、そして個人にとっても数限りなく存在する。
言うまでも無く、それらはその日付が重要なわけではない。
だからこそ、個人的な気持ちの記念日というものがあってもよいし、
その一年を経て、”色々あったがまた一年無事に頑張ることが出来た――”と
喜ぶ特別な日にしたいとも思う。



何かをやってみよう、という想いを持つことが、人の心をどれほど元気に、暖かくしてくれることか・・・。
それは年齢に関係なく、心の若さ、ひいては肉体の健やかさをも保つ重要な鍵となり得るのではないだろうか。
夢を諦めず持ち続ける秘訣は、現状を全てあるがまま受け入れることから始まると思う。
"不満を満たそう"とか、"不足を補おう"とする行為は、次々に果てしない欲求を生むばかりで達成は無い。
これからやろうとしている事ひとつひとつが、プラス要素として全て積み重なっていくと考えれば、
一歩を踏み出す力となり、それが次の"希望"や"夢"へとつながってゆくのではないだろうか。
少女の足下にじゃれつく子犬に、そんな心の「動き」や「ぬくもり」を託し、
路地から見上げた星の輝きにそんな"夢"を込めてみたかった。





絵だけでなく言葉まで心に響く